gt0164 ギター演奏改造中(February 25, 2009)
ギターを改造しているのではありません。演奏法を改造中なのです。私は全て自己流なので、これまでも演奏会に行ったり、プロのビデオを見たりして欠点と思われるところを矯正してきました。今回は、ジャズギターの右手の改造です。
ジャズギターの場合、私はコードのバッキングのときはギターネックのボディ側端部とピックアップの間くらい、単音を弾く時は指に持ったピックがピックアップにぶつからないように、よりブリッジ側で弾いています。単音を弾く場合とコードのバッキングの場合とで、ピックの持ち方や弾き方を変えてはいけないということは大分前に知ってはいたのですが・・・。
はっきりと自覚したのは、GVBジャズトリオでの自分の演奏ビデオを見てからです。気になったところは、
「形が悪い、力が入りすぎ(指が固まっている)、音が汚い、音が出てこない(ばらつきがある)、などなど・・・」
良いところ無いですね。
良いもの、本物は単純で美しいのです。見た目の形にそのまま現れるものです。
コードのバッキングは勿論、単音を弾く場合も右手のスナップで、ピックが弦に負けるように、「音を出さないように弾く」感覚が大事だそうです。今までは、良い音を出そうとして一番厚いピックを使っていましたが、この感覚を身に付けるため、基本に返って、まずはピックを一番薄いものにすることにしました。これだけでもかなりの改造です。
次は右手のピックの位置です。You Tubeでジョー・パスの演奏を見てみると、ピックの位置はギターネックのボディ側端部とピックアップの間の隙間です。狭い隙間なので、単音の場合私はこの位置を敬遠していたのですが、やるべきときが来たようです。コードのバッキング位置は大体今まで通りで、単音を弾く場合も移動せずそのままの位置にすれば良いことになりますね。少しやってみたのですが・・・、練習すればコードのバッキングと単音弾きとで、手の形とピックの位置を同じにできそうですよ。
いやぁ~、何十年も気になっていたことなのです・・・、これは大改造です。
ジョー・パスの単音の早いパッセージでは・・・、動きは小さいですが手首のスナップを使っているように見えます。これは多分究極の演奏法であり、これに近づくのが目標です。ジョー・パスはピックを持たない指での演奏も素晴らしいのですが、このときの右手の位置はピックアップの真上です。指で弾く時は少し注意すればピックアップはあまり気にならないので、ついでにこれも真似することにしました。
うまいタイミングで、nabe&kazuからの誕生日プレゼントのジョー・パスのDVDが届きました。どれどれ早速・・・素晴らしい演奏です!右手のピックの位置はネックの上ですよ!!う~~ん・・・・・・・・・・ピックのタッチは極限に浅いようです・・・・・・・・・・・・・・。
若いときの映像もありましたが、ジョー・パスは若いときからはげていたのですね(微笑)・・・関係ないか。
急がば回れは真実ですが、それにしても独学は回り道が多すぎますね。これから始める方や、始めて間もない方には、是非先生に付いて習うことをお勧めします。都会ならともかく、田舎では先生を見つけるのが一苦労ですが、結局は熱意(ギターが好きという気持ち)でしょう。ずっと昔、あの人間国宝級の鈴木ぽんちゃんが私の地元でライブをやるとき、東京から来たという若いギタリストがいつも側で聴いて(見て?)いました。
私の場合、そんなに熱意がなかったのかも・・・、お金もなかったし。
もし改造に成功したとしても、耳の良いごく少数の方を除いては、恐らくほとんどの方は分からないでしょう。
こんなことが延々と続くのですね。
前の記事へ
ギタートツプに戻る
次の記事へ