gt0121 音を出さないように弾きなさい(November 26, 2007)
ギターを弾くときの左手の脱力運動の方法については色々な意見がありますが、無駄な力を入れないということについては反対する人は居ないでしょう。楽器演奏に限らず、何にでも当てはまりますね。
右手のピッキングの方ですが、ネットで面白い記事を見つけました。「音を出さないように弾きなさい」というものです。
これだけだと???ですね。肘から先の右手の力を抜いて、右手のスナップで、ピックが弦に負けるように、音を出さないように力を抜いて・・・。この通りできると生ギターでは音が聞こえないので、必ずアンプを繋いで練習しなさいと書いてあります。
この方はロックギタリストなのですが、速弾きするためには、右手の脱力が最重要と言っています。右手のスナップは、手を洗ってハンカチがないときに手を振って水を切るように・・・、あるいは水銀体温計を振って温度を下げるように・・・。体温計をピックに持ち代えれば良いと・・・。スナップを効かせたコードストロークをマスターしないと、この方法で単音を弾くことはできない、つまり速弾きできないと言っています。
ピックが弦に負ける・・・、音を出さないように・・・、面白い表現ですね。ロック用のソリッドギターでは確かに生音は聞こえないかもしれません。ジャズ用のアコースティックギターでは、音が聞こえないというのは無理ですが、できるだけ音が小さくなるように力を抜いて・・・というのは良く分かりますね。
粒がそろった太い音になるそうです。アクセントを入れるのは、力ではなくスピードだということも聞いたことがあります。
実は、私は固めのピックでしっかりと力を入れて弾く方なので、正に速弾きできない訳ですね。ちょっと目から鱗を感じました。
右手の脱力が重要なのは、ガットギターを指で弾く場合も同じですね。フラメンコのパコ・デ・ルシアは、わずかな指の動きで信じられないくらいの速いパッセージを弾いています。
無駄な動き、力を排除することは、楽器を演奏するときだけではなく、全てに通ずる基本であると納得しました。
肩に力が入っていては、大した仕事はできないのですよ。そういえば、演奏が上手な人は例外なく仕事もできますね。
練習課題ができましたよ。音を出さないように弾く・・・分かりやすい??!
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