gt0020 「カラカラ」コンサートで合格点(May 23, 2005)
大みか駅の近くに「カラカラ」という洒落たイタリアンレストランがあるそうです。
今年の3月頃家内が娘と食事に行った折コンサートの案内ビラを目にし、こういうところでギターが弾けたら良いのではと、作ったばかりの私の名刺を置いてきたそうです。60才の還暦、定年を機に作った「ギター演奏で夢をあなたに ジャズ、フラメンコ、ポピュラー、演歌・・・・」とか書いてある名刺です。
忘れかけていた5/19(木)夕方、カラカラの店長とかいう方からTELが入りました。「急なのですが、今度の土曜日は空いていますか?」 5/21(土)は東海村の居酒屋「しんちゃん」の予定が入っています。では日曜日はということで、日曜日なら空いていますと返事しました。折り返し連絡くれるということです。
5/19(木)の夜その方から連絡があり、5/22(日)の「カラカラ」コンサートでギターを弾いて欲しいとのことです。
5/21(土)の昼間その方とお会いして打ち合わせをした結果次のことが分りました。イタリアンレストラン「カラカラ」は、大みか店と日立シビックセンター店との2個所あるとのこと。毎月一度「カラカラ」主催のコンサートを開催しており、土曜日は大みか店、日曜日はシビックセンター店でやっているということです。出演者はピアノとオペラ歌手の二人ですが、ピアノの方が病気で出演できなくなったとのこと。
コンサートの日にちは決まっており困っていたところ、ギター演奏の名刺を貰っていたことを思い出し、ひょっとしてイタリアンレストランに合うのではないかと、TELしてみたとのことです。
5/21(土)の大みか店でのコンサートは既に中止にしており、とりあえず5/22(日)のシビックセンター店でのコンサートをやってみようということになりました。
音響設備が何もないということで、インターネットで揃えたアンプ、マイク、PA装置など機材を一式持込み、セッティングが終わりました。なかなか良い感じです。持参したギターは、最近やはりインターネットオークションで入手したほぼ新品のエレクトリック・フラメンコギターです。
16:30より第一ステージ、30分休憩後17:30より第二ステージですが、16:20頃になってもお客はぽつりぽつりです。店長より紹介された「カラカラ」が属している会社の事業部長、おじさん一人、二人づれの年配のご婦人、あと二組くらいと家内です。
ともあれ時間になりましたので、始めることにしました。ギターを持って入り口から歩きながら、マラゲーニャを演奏しながら入場です。最近購入したワイヤレスシステムのおかげで、コードを接続しなくてもアンプからは音がでてきます。自分で考えた演出で、お客が多かったら拍手がわいたかも。
インターネットオークションで購入した弾き語り用椅子に座り、簡単な自己紹介の後本格的なギター演奏の始まりです。いつものように2曲目はラ・マラゲーニャで、適当におしゃべりを入れながら第一ステージはフラメンコの曲で通しました。
第二ステージはジャズ、ポピュラーなどをやるので帰らないで下さいと言って第一ステージを終わりましたが、二人連れの年配のご婦人方は早速帰り支度です。
店長から紹介されたのですが、何とその二人連れは「カラカラ」コンサートでいつもやっているピアニストとオペラ歌手だということです。病気と聞いていたので少しとまどいましたが、何かできない理由があったのでしょう。ピアニストの方に名刺を貰いましたが、音大出身でこの辺ではかなり有名な方だと伺いました。
それはそうでしょう。イタリアンレストランでオペラ歌手とデュオをやると聞いただけで、自己流の私なんか足元にも及ばない本物に違いありません。
とても良かったですと言って頂けたのですが、始める前に知らなくて良かったと思いました。変に意識すると、「ありのまま 思いのまま 感じるまま」ではなくなってしまいます。
事業部長の子供さんや、若い人たちも若干ですが入ってきたので、第二ステージは10分ほど早めに始めました。ラテン、スクリーンミュージック、軽いジャズなどポピュラーな曲を多く入れたので、熱心に聞いていただけてる様子です。
そろそろ終わりかなと思っていたころ、事業部長から「禁じられた遊び」と「アルハンブラの想い出」のリクエストが入りました。飲み屋さんでやっても、場違いと思われるこの2曲は必ずリクエストされます。クラシックギターと言えばこの2曲だと、よっぽど皆さんの脳に刷り込まれているのですね。
ともあれ無難に2曲を終え、最後に最近得意のラ・クンパルシータです。第二ステージはフラメンコの曲を1曲もやらなかったので、少数のお客さんですが少しは情熱的なギター演奏を感じて貰えたかなと思います。
例の事業部長から「アンコール」の掛け声です。そこで、毛色の変わったところでジャズの「Take Five」で最後の締めをしました。18:10くらいだったので、第二ステージは50分も演奏してしまいました。
店長も事業部長も大満足のようです。後で分かったのですが、もう一人の熱心に聞いていたおじさんもここのレストランの関係者、多分料理人、でした。
家に帰ってから家内に言われてやっと気が付いたのですが、その日はテストだったのですね。それでやっと分りました。ピアニストとオペラ歌手のご婦人方はわざわざ聞きに来たのではなく、店長に頼まれて品定めに来たのですね。そういえばコンサート実施中という看板も何もなかったし。
でも合格だったようで、終わったあと家内と二人でイタリアン料理のコースをご馳走になりました。ギター演奏なら合うかもしれないと思ってTELしたのが大正解だったということで、定期的なコンサートを計画したいと店長は言っていました。また後日連絡をくれるそうです。
やれやれ疲れた。
前の記事へ
ギタートツプに戻る
次の記事へ