gt0238 曲のコードの付け方(February 28, 2012)
この曲をギターソロでやってみたいな・・・と思ったときはメロ譜を作るのですが、いつも悩むのはコードの付け方です。ジャズの曲集は日本では「青本」が超定番ですが、間違いも多いようです。リアルブックには色々と載っているのですが、同じ曲でもコードの付け方は様々なのです。これにとって変わるかもと思われる「黒本」がやっと出てきたので、最近は一応これにのっとってコードを付けるようにしています。
ひたちBig BandフェスティバルやWMOのコンサートで司会をしているgotoさんはボーカルでも活躍されているのですが、3月末にピアノの代わりにギターで伴奏をすることになりました。ジャズ20曲弱、シャンソン20曲弱の楽譜が郵送されてきたのですが、ボーカルのキーに合せて移調しなければならない、手書きの楽譜が多くて見難い、間奏等はおたまじゃくしが小さくてよく見えない、各段の小節の数がまちまちで読みにくい、等々・・・あまり練習に時間を費やしたくないので見易い楽譜でないと・・・で結局ほとんど書き直ししています。
PrintMusicで一度入力してしまえば、小節の配置や移調などは簡単にできます・・・ということで問題の楽譜については書き直し完了しました。伴奏だけならコードを適当に弾いていれば良いのですが、一人で伴奏するとなると当然ながらソロの出番があり、一通りギターソロができる状態にしておかねばなりません。
どれどれ、出来上がった楽譜を初見で弾くと・・・あれ、コードがメロディーに合っていない・・・。ジャズではメロディーの伴奏とアドリブソロとで少しコード進行を変えることは良くあるのですが・・・。明らかに間違いのコードが結構ありますね。手書きの楽譜のコードはまず信用しないことにしました。手持ちの曲集を調べたり、コード進行を検討したり・・・元々コードの付け方は色々な解釈があり、シャンソンは手持ちの曲集にはないものがほとんどで、結局最後は自分の感性が頼りです。
人間国宝級ジャズギタリスト、あの鈴木ぽんちゃんでさえ、まだ弾いたことがないコードが沢山あると言ったほどで、音の並びやフレットの位置などの相違を含めるとコードの押え方は数限りなく存在します。コードをそれなりに押えて伴奏しながらメロディーを弾くのは、極めて高度な技術なのですが、ある程度こなせないとお話にならないのです。
新しいことに挑戦すると新しい発見がありますね~。
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