gt0234 定番の青本、赤本、出ました黒本(December 10, 2011)
音楽の世界では、良く使われる曲集を表紙の色で青本とか赤本とかで表現しています。ジャズの世界の青本は超定番の「THE HANDBOOK OF JAZZ STANDARDS」です。日本中どこに行ってもこの青本が共通言語となっており、ジャズメン必携の一冊です。
私の仲間内での赤い本は「歌謡曲のすべて」です。比較的易しいキーで書かれており、青本よりも活躍場面は多いかもしれません。
ところで青本はメロディーやコードの間違いが多過ぎると指摘されており、他の曲集と併用する方も多いのですが、一人だけ違う(正しい?)音を出してもおかしいので、全員が間違ったままのコードで演奏するということになります。こうなるともう間違いとは言えなくなってしまいますね。皆んなで渡れば怖くない・・・(笑)。コードのつけ方には色々な解釈があり、間違っているとかこちらが正しいとか一義的な言い方はできないのかもしれません。
ともあれこういう現状に憂えて、現役第一線のベースマン納浩一さんが昨年末「JAZZ STANDARD BIBLE」という曲集を発行しました。日本標準の「黒本」(左)として青本にとって代わるのではとの評判です。最近これを知り、早速購入しました。227曲で青本(208曲)には入っていない日本人好みの曲も多く入っており、コードは現在現場で使われているものを基本として、必要なものは他の例も併記されています。
何といっても嬉しいのは、今年Bb版(中)、Eb版(右)が発行されたことですね。
青本はC版しかないのですよ。これで管楽器の人達はCの譜面を頭の中で移調する煩わしさから開放されますね。仲間を増やすべく宣伝を始めたところ、早速テナーサックスのeguchiさんからBb版の購入を依頼されました。
ところで、ジャズの世界では
赤本(左):「Jazz Master Series はじめてのジャズ セッションで困らないための 必修スタンダード50曲」
緑本(右):「Jazz Master Series はじめてのジャズ セッションで困らないための 必修スタンダード50曲 カラオケCD強化編」
なども入門用として良く使われているようです。私は持っていませんが、C、Bb、Ebが1冊に納められていますので使い方によっては重宝しそうですね。入門用と言っても50曲も弾けるようになれば、かなりのものだと思います。
また歌をやっている人にとっては、赤本、青本と言えば歌詞付きの下記が定番のようです。
赤本(左):「新版 スタンダードジャズのすべて 1 ベスト401」
青本(右):「新版 スタンダードジャズのすべて 2 ベスト401」
新版になって、以前のものとは2割くらい曲が入れ代わっているようです。オリジナルに忠実なメロディー、コードですが・・・、ということは現在良く演奏されている形式とは少し違う部分があるということで、楽器をやる人にとってはちょっと・・・という評もあるようです。
宣伝料は貰っていませんが仲間を増やしたいので・・・みなさん黒本を購入しましょう。
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