gt0178 ソロギター演奏音源を公開(July 30, 2009)
アレンジ譜をメロ譜に置き換える作業が一段落したのを機に、思い切ってソロギター演奏の音源を公開しました。2回の録音で、ボサノバ・ラテン系7曲、スタンダード・ジャズ系8曲、その他1曲の合計16曲も公開してしまいました。これはかなり恥をかきますね。
実は、本当に恥をかくために公開したのです。自分では気がつかないところが沢山あるはずで、これを指摘して貰うことは、自分の向上につながること間違いありません。着飾って少々良く見せたとしても、所詮上を見ればきりがない、下を見てもきりがないという状況は変わりません。オイオイ、達観してどうする・・・。
「俺は酒を止める!」と回りに宣言して、自分を逃げられない状況に追い込むのと似ているかな?酒は止めませんが・・・。
効果てきめんですね。録音した自分の演奏を「正式に」聴いただけで、指摘される以前の問題点が浮き彫りになってきました。問題点が分かったということは、改善の手を打てるということですよ。何が問題か分からないのが問題だ・・・禅問答ではありませんが、何にでも当てはまりますね。
グルーブ感(スイング感)、ミスタッチ音(ビビリ音)、メロディーとリズムのバランスの程度、力の入れ加減(頑張りすぎて荒い音)、曲そのものの消化不良などなど。少し気をつければ直せそうな部分もありますね。時間がかかりそうなものもありますが・・・。どちらにしても直せるものは直して音源を入れ替えないと、恥のかきっぱなしが続きます。
全体的に1弦、および2弦の弾き方が強すぎるように感じています。アポヤンドで強く弾くとビビリ音が出てくるのですが、これはフラメンコギター特有のものかもしれません。フラメンコギターはもともと踊りや歌の伴奏用であり、立ち上がりが鋭く、歯切れの良い音色が特徴です。ビビリ音も効果の一つとされています。確かに深みのある音は出しにくいですね。
フラメンコはガットギターをやっている者の憧れであり、やっとの思いでフラメンコギターを手に入れてからは、自宅でクラシックギターに触れることはほとんどありません。ちょっとクラシックギターを見直してみようと思いました。伴奏・ソロ両用のフラメンコギターというのもあります。クラシックギターを使っているフラメンコ・ギタリストも居るのですよ。やっぱりそれなりの理由があるのですね。(オイオイ、楽器のせいにするのかよ!) えっ?!
ソロギターの新しい境地を切り開いた押尾コータローのソロギター演奏を、あらためてYouTubeで聴いてみました。自分の演奏で感じた問題点の全ては見事にコントロールされています。もちろん音楽に対する感性は素晴らしいのだと思いますが、膨大な練習量がその裏にあるに違いないと強く感じた次第です。
自分のどこが問題か・・・、そして一流プロのどこが素晴らしいのか・・・、これが分かったということはまだまだ向上できるということですよ。
前の記事へ
ギタートツプに戻る
次の記事へ