gt0061 ポータブルMP3プレーヤーの活用(March 1, 2006)
ヤフオクで入手したポータブルMP3プレーヤーアイリバー・ジャパン製のifp-895の操作も覚えて、早速活用しています。
自分の下手なガットギターソロを聞いていても仕方ないので、お気に入りのCDを2枚録音しました。一つはジャズギター教則本「名曲を制覇!ジャズギター徹底講義」に付いてきた模範演奏のCDです。演奏している人はアマチュアなのですが、あのバークリー音楽院を出ていて、もう十分にプロの域です。コード理論にのっとって、基本に忠実にアドリブをするとこうなるという正に素晴らしい見本で、教則本の付録CDというのが信じられません。CDだけの発売でもかなり売れるのではと思います。
特に気に入ったのは、1曲目のセロニアス・モンク作曲のブルースコードの曲「ブルー・モンク」と、「ロマンス」というスローバラード曲です。模範演奏の楽譜も付いているのですが、なかなか弾けません。
もう一つは、ジャズギターの名手ジョー・パスの珍しいガットギターソロのCDです。CDには17曲入っているのですが、1曲目は何と「ロマンス」です。ジョー・パスは94年に亡くなったのですが、死後の遺品整理で92年に録音したガットギターソロ演奏が見つかったということです。ガットギター1本でたんたんと演奏するスタンダードジャズは何とも素晴らしく、何度聞いても飽きません。楽譜が欲しいところですが、あるとしても恐らくジョー・パスのメモ程度のものでしょう。
朝の通勤時は今まではFMのクラシックを聞いていましたが、つまらないときは録音したジャズを聞いています。聞いているだけで、きっとイメージトレーニングの効果があるはずです。退勤時も聞いています。首から下げるストラップが付いているので、歩いているときでも問題ありません。
先日出張の帰りに、上野アメ横の「にしき」で時間をつぶしました。「熱燗、ぶつぶつ、あら煮!」を注文しましたが、前回期待外れだった「ぶりのあら煮」は昔通りの味です。
ジャズを聞きながら一人飲んでいるとき、何かが頭の中に入ってきました。「あれ、俺は何をやっているんだろう?!」久しぶりの東京だというのに、通退勤時と同じ音楽を聞いているのでは、東京に居る意味がありません。何となく変な気がして、イヤホーンを外しました。上野アメ横の喧騒が耳に入ります。ああこれだ。「ぶりのあら煮」はこの喧騒の中で味わってこそだったのですね。
良く分りませんが、何となく生きているのを実感した瞬間でした。
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