gt0024 ジャズギターGIBSON ESシリーズ(May 30, 2005)
若い頃、水戸の楽器店でクラシックギターとジャズギターを購入するつもりが、店の親父にだまされてGIBSONのES-125Cというジャズギターを購入してしまいました。
その当時は知る由もありませんでしたが、昭和50年代~昭和60年代製作のGIBSON ESシリーズは後になって大変な人気が出ています。
左よりES-125、ES-125C、ES-175です。
一番人気は右端のES-175で、俗に「イチナナゴ」と呼ばれています。私の持っているES-125Cは、ピックガードに安物が使われていたり、ポジションマークが違っていたりしますが、ボディの材料等はES-175と全く同じとのことです。色は真中の写真のものよりは、右端のES-175にそっくりです。
左端のES-125は写真のとおり、カッタウェイタイプではなく、フルボディです。ES-125CはES-125のカッタウェイタイプとも言えます。
基本的には3タイプとも同じ材料が使われた同じギターなのですが、生音はフルボディのES-125が良いに違いありません。
5月5日に開催された水戸での茨城ハワイアンクラブ主催のコンサートのときに、ES-125を持っている方がいました。かなり広い控え室でその方がアンプを通さずに弾いているのですが、部屋中ビンビン響くのにびっくりしました。
私のES-125Cは肩が凹んでいる分だけボディの空間の体積が小さいので、とてもあんな大きい音は出ません。弾いている本人には分らないので、試しにバンドのメンバーに私のギターを生で弾いて貰い正面で聞いてみたのですが、想像以上に大きな音がでているのにまたびっくりです。
体育館のような板張りの部屋だったので響きも良かったのだとは思いますが、弾いている本人に聞こえる音と、回りの人が聞く音とはかなり違うようです。
「人間国宝級」「幻のギタリスト」と言われているひたちなか市在住のジャズギタリスト鈴木康允さん(通称鈴木ぽんちゃん)は、若い頃ES-125を所有していたのですが、ES-175を買うためにES-125を下取りに出したそうです。常時はES-175を使用しているのですが、若い頃使っているES-125が忘れられず、後年サブギターとしてES-125を入手したそうです。
昔のものはそれぞれに味があるということでしょうか。アンプを通せば生音ほどの差はなく、この3種類のギターは似たような良い音が出ると思います。
ギターに取付けられたピックアップマイクの種類が変わると、音がかなり変わるようです。私のES-125Cは写真のようなピックアップマイクが付いていたのですが、音が繊細すぎるような気がして、オーバーホールしたときに別のGIBSONのピックアップマイクに交換して貰いました。
安物のギター、アンプでも弾く人が弾けば十分にジャズになるのですけどね・・・・。
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