gt0276 最近のアドリブソロ(November 30, 2013)
最近は「ありのまま 思いのまま 感じるまま」にアドリブソロを弾いています。録音を聴いてみると結構良い感じなのですよ。以前はコンサートなどでのアドリブソロは書き譜が多かったのですが、自分では譜面通りに弾いているつもりでも、ノリが全くダメでした。還暦を過ぎてしばらくしてからですね、「あれ、良いんとちゃう!」と感じるようになったのは。
還暦を過ぎて2年ほど経ったころ、水戸のハワイアンバンドでジャズギタリストが欲しいという話があり、まずは練習に参加することにしました。メロ譜があれば良いですよ~、と事前に言っておいたのですが、あるのはコード譜のみです。ハワイアンではメロディーはお山の大将のスチールギターのみで、ギターやウクレレなどは全てリズムだけなので、コード譜しかないのは当然ですね。ともあれ時々ライブに声がかかるようになりました。ハワイアンバンドではジャズ系の曲を良く演奏するのですが、kei爺爺のリズムとアドリブソロは茨城のハワイアン業界にとってかなりのカルチャーショックだったようです。
それまでのコード&スケール&メロディーごちゃ混ぜの適当アドリブソロは、このハワイアンバンドに参加してから徐々にコードアルペジオを主体としたアドリブソロに移行してきたと思います。
アドリブソロの方法として、
・例えば英会話を覚えるのと同じで、最初は単語(リックと称する短いフレーズ)を沢山覚え、それを繋げて文章(アドリブソロ)にする・・・うう~~ん・・・12キーで覚えるのが面倒・・・挫折。
・コードごとに曲のキーで異なるスケールに従ってアドリブする・・・うう~~ん・・・ジャズは頻繁に転調するので予めコード進行を分析しておくことが必須・・・面倒、即興できないじゃん・・・頓挫。
・理屈抜きで、頭に浮かんだその曲のイメージを音に出す・・・うう~~ん・・・日本の歌(演歌など)ならともかくジャズは日本人では無理・・・論外。
振り返ってみると、行き着いたのはコードアルペジオを主体としたアドリブソロでした。
・当たり前ですが、コード感が出る・・・(これこれ)
・曲のキーに関わらず適用できる・・・(これまでの苦労はなんだったの)
・コード譜さえあれば初見でも楽々・・・(何でも来い)
・思いがけず気持ちの良いフレーズが出ることがある・・・(感じるままに)
・曲ごとにアドリブソロの練習をする必要がない・・・(どんな音が出るか、その瞬間が楽しみ)
良いことづくめじゃないですか!!”ジョージ大塚のパラドックス”禅問答の一つの答えが、特に最後の項に見えたような気がします。
コードは次々に変化するので左手が大変ですが、kei爺爺は50年近くBigBandで鍛えているのでコードの押さえはお手の物です。機械的に8分音符を繋げるのは意外に難しいので、そこはノリでごまかして・・・。
実はジャズは4ビートのノリが一番難しいのです。アドリブソロで一番重要なのはノリであって、難しいことをせず、音数は少なくしてグルーブ感を出す・・・のがこつではないかと最近思っています。
ジャズギターGIBSON ES-125Cで・・・ギターの指板に見えるコードのパターンに従って・・・Drms & Bass のリズムを聴きながら、「ありのまま 思いのまま 感じるまま」に弾いたアドリブソロは・・・結構感じ良いやん!
バンドメンバー全員の了解をとるのが面倒なので、残念ながらGIBSON ES-125Cでの”感じ良いアドリブソロ”の音源はありません。このHPの音源は必然的に自己完結できるガットギターソロに偏ることになります。
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