gt0147 ジャズギターとガットギター(September 8, 2008)
ジャズギターからガットギター(ナイロン弦)に転向したというプロギタリストは結構沢山居るようです。その方達の多くは、フラメンコ、ボサノバ、ジャズなど色々な音楽のジャンルに挑戦しており、概してジャンルにはとらわれず、ギターで弾ける音楽は何でもという感じですね。
ジャズは即興演奏(アドリブ)が生命ですが、即興演奏を練習するという矛盾もあり、かなり取っ付き難いジャンルです。一番困るのは、練習をしていても上達したのかしないのか、この練習方法で良いのか悪いのかがさっぱり分からないということです。
ガットギターはクラシック音楽に限らず、基本的に楽譜を基に演奏するので、非常に楽です。何が楽かって?楽譜通りに弾けるか弾けないかで、自分のレベルが単純明快に分かります。レパートリーが増えることで、向上が目に見えます。
更に基本的にはソロ演奏なので、リズム、ベース、メロディーの全てを自分一人で演奏でき、他人の手(足?、口?)を介するが故の色々な煩わしさがなく極めて楽ちんです。ただし、それなりの技術が必要なのは勿論ですが。
それでもやっぱりジャズの魅力は捨てられません。指弾きのアドリブソロで有名なプロも居ますね。ピックで弾くジャズギターと違って、指弾きのガットギターでは早いフレーズは難しいのですが、それなりの味が出せるかもと思います。
たまにバンドでジャズギターをやると、これまた極めて楽ちんですね。何しろ、リズムやベースを他人まかせにして、メロディーに専念できるのですから。
う~ん、矛盾している・・・・。股の膏薬みたいですね。あっちにふらふら、こっちにふらふら。
結局どちらも捨てられないようです。
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