gt0085 ソロギターのリズムについて(November 27, 2006)
去年ソロギターライブを始めてからレパートリーを増やす必要があり、ソロギター曲集を色々と買い集めています。ソロギターのしらべ・・・・、ジャズ・・・、ボサノバ・・・、ラテン・・・、すぐ弾ける・・・、15分で弾ける・・・etc.。
この手の曲集は巷にあふれています。ただし表紙の言葉につられて買ったとしても、どんなに簡単なアレンジでもジャズやボサノバが直ぐ弾ける訳はありません。現実的にはボサノバなんて一生かかっても弾けない人がほとんどでしょう。積んどくだけの光景が目に浮かびます。
左は私の娘夫婦からプレゼントされた素敵な曲集で、一番気に入った「ルパンⅢ世のテーマ」はやっとライブのレパートリーに入りつつあるところです。
おっとっと、書きたいのはこんなことではないのです。最近のこの手の曲集には、大抵模範演奏のCDが付いています。大半はなかなか良くできています。ソロギター曲集ではないのですが、教則本に付いて来たCDが、それだけでもお買い得という素晴しいものもあります。
ソロギター曲集の大半は指で弾く生ギター用ですが、しいて分ければ鋼線のアコースティックギター用と、ナイロン弦のクラシックギター用とがあります。前者のCDは特に問題ないのですが、後者のCDの模範演奏に、聴くに耐えないものがあります。
ジャズにしてもラテンにしてもリズムが大切ですが、リズム感が全くないのです。初めてのCDの模範演奏を体でリズムを感じながら聴いていると、おっとっと・・・出るべきところの音が遅れるのです。そういう部分は大抵ギター特有の良い音色を聞かせる部分です。良い音を出すためにリズムがおろそかになっているのでしょうか。
こういう方はバンドの経験があるのか、疑問に思います。
それと、簡単で良いアレンジだと思うのですが、つまらない演奏をしたらこうなるという見本のようなCDもあります。初心者向けなので、譜面通りに忠実に演奏しているということなのでしょうか。
クラシックギター界は、プロでもリズム感が乏しい人が多いと聞きます。私自身は、若いころ覚えたクラシックギターの曲で、バンドを始めた後で振り返ってみたら、2拍休むところを1拍しか休んでいなかったというようなことは幾らでもありました。これはリズム以前の問題かも。
他山の石としなければと、酒菜「かつら」でのライブの録音を聞いていたら・・・、ややや!!! 他人事ではなく、私自身もそういう傾向の曲がありました。感情を込めて弾いていたつもりだったのですが、リズムがでたらめなのです。
気持ちが入ると当然指にも力が入るのですが、多分これがいけないのですね。気持ちが入ったら、意識的に指の力を抜くようにしなければいけないのでは・・・・。難しい曲は特に力が入る傾向があるようです。
カウント・ベイシー楽団のリズムギター、フレディ・グリーンのように淡々と弾くのは、簡単なように見えて実はとても難しいことなのですね。
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