gt0067 小料理店「味春」にてラストライブ(July 2, 2006)
去年初めてソロギターライブをやって以来お世話になっている小料理店「味春」が店を閉めることになり、最後の日6月30日(金)にギター演奏を頼まれました。
会社は休みではないのですが、バスで帰ると遅くなってしまいます。仕方なく当日は退勤後にタクシーで自宅に帰り、少し指慣らしをしてから「味春」に行きました。いつもは一階のお店なのですが、この日は二階の座敷に20人ほど集まるということです。ギター演奏用のスペースもちゃんと作られています。
準備をしていると、下で飲んでいた6,7人の常連さんが上がってきました。皆さん仕事があるので、ぼちぼちと集まるようです。ソロギターライブに来ていた会長が早々とやってきました。
まだ人数は半分くらいなのですが、7時になったのでBGMとして演奏開始することにしました。最近気に入っている「桜色舞うころ」からです。聞いたことはないのですが、中島美嘉という人が歌っているようです。叙情歌を想わせる美しい曲です。
ソロギターライブではほとんどやらない曲「さとうきび畑」「おぼろ月夜」と続きます。アレンジがとても気に入っています。会長のために「ろくでなし」「ラスト・ダンスは私に」なども早めに演奏します。
お客さんからついで貰うビールを飲みながら徐々に調子が出てきます。
ほぼ満席になった頃、ママさんがこの日で暖簾を下ろしますと挨拶がありました。「乾杯」の後、フラメンコ風アレンジの「チャ・チャ・チャ・フラメンコ」「マカレーナの乙女」を演奏しましたが、どうも本格的なフラメンコを演奏する雰囲気ではないようです。
おしゃべりで盛り上がっていて、とてもギター演奏を聴いている風はないのですが、時折拍手があるので、聞いている人もいるようですね。
会長から「湯の町エレジー」のリクエストが入りました。こういう曲が始まるとももうエンドレスです。「悲しい酒」「舟唄」「ひばりの佐渡情話」と名曲が続いた後は、お手伝いの女性から歌のリクエストが入りました。ついに赤本が出ました。演歌タイムに入るともう歯止めがきかないのです。なかなか歌の上手な女性ですね。次から次へと歌が入ります。お手伝いにきているのだか、楽しみに来ているのだか分かりません。両方なのでしょうが、後の方の比重が多いようです。
以前、ママさんと一緒に陶芸をやっていたという、私と一緒の会社の女性が友達とやってきました。ではと、いつものスクリーンミュージックを何曲か演奏します。
時折休憩を入れながらリクエストに応えていましたが、10時も過ぎたのでそろそろ終わりにしなければいけませんね。最後は「ラ・クンパルシータ」で締めくくりです。
常連さん達はほとんどこのお店で知り合った筈なのですが、これからどうするのでしょう。お店が無くなると、普通は常連さん達は想い想いの新しいお店へと散っていきます。そのうちに飲み屋さんでばったり会ったりすると「あっ!」「おっ!」ということになります。
まるで自分のことを言っているようですね。
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