gt0050 WMOチャリティーコンサート(November 21, 2005)
私が所属しているジャズのビッグバンドWMOのチャリティーコンサートが、11/20(日)に日立市の小平会館で開催されました。WMOとして再結成してから20年近くなるのですが、単独のコンサートは初めてです。
13:30開場、14:00開演なのですが、13時過ぎにはもうかなりの人が並んでいます。1000人くらい収容の会場で600人くらい入ったでしょうか。予想よりも多く入りました。良いタイミングで11月16日(水)の茨城朝日の一面にWMOの記事が載ったのですが、これを見て来た人も居ると思います。
第一部はLover Come Back To Meから始まり、有名なビッグバンドサウンド主体です。第一部の終わりにはOBを交えて C Jam Blues、Sing Sing Singで締めくくりです。
第二部の最初はゲストのザ・ゴスペルハーモニッククラブの3曲の歌の後、世界音楽めぐりとして再びバンド演奏です。最後に難曲のThe Windmachineに挑戦しました。風車とか扇風機とかいう意味ではなく、米国の俗語で、サックス吹きという意味だそうです。我々のバンド名 Wind Machine Orchestra は、いつかこの曲を演奏したいという想いでつけています。超アップテンポの難曲でテクニックだけでなく体力も必要とし、メンバーの高齢化が進んでいるWMOとしては、今やっておかないともうできないのでは、ということで今回のコンサートを開催することになった次第です。
The Windmachineも何とか無難にこなし、全体として今回のコンサートは大成功でした。お客さんの反応も上々です。WMOの良いところは下手ながらもスイング感にあふれるというところで、この点では日本産業音楽祭で#&bの原信夫さんにも絶賛されています。WMOの持ち味は十二分に発揮されたと思います。いつ閉館されるかと心配だった小平会館も、今回のコンサートの大成功もあり、何とか続けようという機運が出てきたようです。
私個人的には、今回はアドリブソロの出番がなく不完全燃焼です。
ジャズビッグバンドのギタリストの代表はカウントベイシー・オーケストラのフレディ・グリーンです。この人はアンプを通さず生ギターで、決して華麗ではない4ビートのリズムを淡々と刻みます。ソロは決してとらず、リズムギターの模範とされています。
淡々と刻む4ビートのリズムは、実は極めて難しいのです。スイング感を保ちながら、出張りすぎず、どちらかといえば聞こえるか聞こえないかくらいに引っ込んで、修道僧のように黙々とリズムを刻み続けるのです。これはこれで難しく面白い部分があります。しかしたまには出張ったところもないと息がつまります。
ジャズを好んで楽器をやっている人は例外なくアドリブソロの魅力にとりつかれている筈で、アドリブソロをやらなければジャズをやったことにならないのです。最近コードの勉強をしなければと思い直していますが、その最終目標はコード進行を感じるアドリブソロができるようになることです。
今年9月4日の日本産業音楽祭で、WMOの演奏後ギターの音が大きすぎるということで、原信夫さんによるリズム隊のクリニックが始まりました。そんなものだというピアノ、ギター、ベース、ドラムスの音のバランスでは、ギターの音が弾いている本人にやっと聞こえるくらいでした。
客席で聞くとその程度なのかもしれませんが、他のバンドメンバーにギターの音が聞こえるはずがなく、それ以来ビッグバンドのギターって何なのかと考えています。バンド演奏はお互いの音を聞いて刺激を受け、相乗効果でバンド特有のサウンドが出る訳で、バンドメンバーに聞こえない音はあってもなくても関係ないということになります。
バンドのリズム隊としてのサウンド作りに貢献しているので、リズム隊だけに聞こえれば良いという人も居ます。なるほど、そういう見方もありますね。
当日終わってからの反省会で、皆が大成功だと浮かれている中で私個人としては不満足だったと発言しました。少し愚痴をこぼし過ぎたかもしれません。ビッグバンドのリズムギターが嫌ならやらなければ良いだけの話です。ちょっと反省もしましたが、言いたいことを言わないでおくともっと反省したかもしれません。
アドリブソロをとらせて貰えなかったことに関しては、力があれば自然に求められる筈なので、今後の発奮材料になるかなと考えています。
純粋に音楽をやりたいだけなのに、色々と面倒くさいですね。
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