gt0038 第50回日本産業音楽祭(September 5, 2005)
9月4日(日)横浜の神奈川県立公会堂で第50回日本産業音楽祭が行われました。吹奏楽、軽音楽、合唱、邦楽と器楽、の部門があり、この日は吹奏楽の部と軽音楽の部です。私が所属するジャズのビッグバンドWind Machine Orchestraは軽音楽(ジャズ)の部に出場しました。
日立市の小平会館に朝7時45分集合、日立電鉄の貸し切りバスで8時頃出発しました。常磐高速から首都高を経由して湾岸線で一路横浜です。道路が空いていたせいか、11時前には会場の県立公会堂に着いてしまいました。
出番は15時ころです。14時に集合ということで、一旦解散しました。思い思いのところで時間をつぶす訳です。
会場はランドマークタワーのすぐ近くで行くところは沢山あります。私は去年も行ったグループの後について横浜の中華街に行きました。みなとみらい線で3つ目の駅です。暑い日だったので生ビールを飲みながら中華料理を食べ、時間を見計らって会場に戻ってきました。
今回で18回目位の出場で、結構長く続いています。今回の曲はアップテンポのLover Come Back To Me とスローの In A Setimental Mood の2曲です。
軽音楽の部はハワイアンバンド1、ロックバンド4、ジャズのビッグバンド6の順で、WMOはビッグバンドの3番目に出場しました。1曲目で少しテンポが早くなったものの、ほぼ練習通りの演奏ができたと思います。この音楽祭の良いところは、審査員のプロの先生方が個々のバンドに批評をしてくれることです。
今回の審査員は、日本が誇る世界のジャズビッグバンド#&bのリーダ原信夫さん、日本のジャズギターの草分け澤田駿吾さん、それともう一人作編曲家林雅彦さんの3人でした。
原信夫さんからは、開口一番「年配の人が多い割には、音がでていますね、良く鳴っています・・・」、続いて気になったところから言いましょうということで、「リズムのバランスが悪い、ギターの音が大きすぎる・・・」ということを言われました。澤田駿吾さんからは、やはり「ギターのリズムの音が大きすぎる、2、4を強調し過ぎる・・・」とのコメントがありました。
続いて原信夫さんが「ではやってみましょう」ということで、ピアノ、ギター、ベース、ドラムスのリズム隊のクリニックが始まりました。ギターのボュームを絞ったのですが、「あと1ミリ・・・」、最後はギター、ベース、ドラムスのみの音出しで、やっとOKが出ました。ギターのボリュームは相当絞らなければならないようです。
管の方もクリニックがあり、色々と指摘を受けましたが、最後は「・・・良いバンドです」で締めくくりです。
澤田駿吾さんのコメントも納得できました。産業音楽祭に参加した初めの頃は、別の審査員から「2、4」を強調するようにとのコメントがありました。以来どちらかというと「2、4」を強調し過ぎるくらいにやっていたのですが、プロの演奏とは少し違うような気はしていたものの、その後は特にコメントがないままそのままになっていました。今回はボリュームが大きすぎるということで、はからずもリズムの問題も浮き彫りになった訳です。クリニックも受けることができ、得をした気分です。
反面、ソロをとったサックス陣に対するコメントがなく、帰りのバスの中で残念がっていました。コメントがないということは、悪いところが目立たなかったということなのですが、悪くてもコメントを貰う方が絶対に得です。
終了後、審査結果の発表です。ロックバンドが一つ減ったのか、全部で10バンドでした。大賞はハワイアンバンド1、ジャズのビッグバンド4の合計5バンドでした。後は金賞、銀賞、銅賞と続きます。
WMOは見事2年連続の大賞受賞です。日本一のアマチュアビッグバンド、都庁スイング・ビーツが大賞と併せていつも受賞している委員長賞が他のバンドに行ってしまいました。あれ!?と思っていたら、50回記念ということで、厚生労働大臣賞をしっかりと貰っていました。
都庁スイング・ビーツは今年プロのバンドに混じってニューヨークでコンサートを開いたそうです。凄いですね。普段どんな仕事をしているのやら。
ビッグバンドの中では、ギターのリズムはむきになることなく、淡々と演奏するくらいで丁度良いと納得です。
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