gt0039 青森県六ヶ所村での遠征演奏(September 12, 2005)
青森県六ヶ所村に日本原燃(株)の核燃料サイクル施設があります。2年後に運転開始ということで、現在多数の企業が入って建設が進められています。
H製作所H工場のジャズビッグバンドWMO(Wind Machine Orchestra)に以前トランペッターとして参加していたメンバーが、現在六ヶ所村の現地に滞在しています。もう7年になるそうです。
日本原燃と各企業合同の親睦イベントが開催され、その企画案として現地に滞在している元メンバーがWMOによるアトラクションを提案したところ、採用されたそうです。という訳で、9/10(土)現地に遠征し演奏してきました。
当日は朝4時30分に日立市の小平会館に集合し、日立電鉄バスに機材を積み込み、5時前に出発しました。常磐高速から磐越線を経由して、東北自動車道、八戸自動車道と長丁場です。
出発してすぐは寝直しです。安達太良パーキングですとのアナウンスは、まだ6時半頃です。積み込んだ朝食を食べて、やっと目が覚めました。途中交通事故で30分立ち往生し、14時頃現地に着きました。13時30分現地着の予定でしたから正確ですね。
一面緑の中に風車が沢山見えます。青森県は風力発電が盛んなのですね。そう言えば以前家内と青森旅行をしたときにも、竜飛岬から見える山の上の風力発電所が壮観でした。
核燃料サイクル施設に入るときは、一人々々運転免許証で顔をチェックされ、名札を受け取ります。すごく広い敷地です。施設内に体育館があり、体育館の側の広場にステージが作られていました。体育館の中は綱引きの真っ最中です。
PA装置も一式自前のため、早速準備です。マイクはサックス用4本、トロンボーン用2本、トランペット用2本設置しました。ギターアンプへのマイクのセッティングは間に合いません。15時からカントリー・ウエスタン・バンドの演奏が始まるので、PAのチェックもできず、ぶっつけ本番です。
カントリー・ウエスタン・バンドがうまいのでびっくしました。東京のクラブに毎月出演しているとのことで、さすがですね。雨がぽつりぽつりとしてきたので、ゲームは後回しにしてWMOの演奏を先にやると一旦連絡があったのですが、ゲームを楽しみにしている子供の方が優先ということで、予定通りにやるとすぐに訂正が入りました。楽器よりも子供の方が大事なのは当り前ですね。
幸いに本降りにならずに雨が上がり、WMOの演奏が始まりました。野外というのに他のメンバーの音がすごく良く聞こえます。後で分かったのですが、バンマスの要求でステージの後ろに大きなベニヤ板の壁ができていました。
ステージの前に置かれたモニターの音が後ろの壁で反射し、なんとも言えない音場を作っていたのですね。同行した専属のミキサーマンの調整も良かったのでしょう、屋内よりもまとまった良い演奏ができたようです。
40分くらい演奏したでしょうか、アンコール曲のマツケンサンバは大盛り上がりで、ステージの前で踊る人も出てきました。更にアンコール、アンコールでシング・シング・シングの演奏です。日立ビッグバンド・フェスティバルでも最後にこの曲で合同演奏をやりますが、まさに締めに相応しい曲ですね。
大盛況のうちに終了しました。H製作所の現地事務所所長の挨拶で、イベントが締めくくられました。
後片付けをし、再びバスに乗り込んでホテルに向かいます。ホテルは核燃料サイクル施設よりも更に北の方にあります。バスで走っていると、突然という感じで緑の中にホテルが出現しました。回りは緑一色です。こういうところに住んでいると、病気などしないでしょう。
ホテルは3階建てで、施設もまずまずと感じました。観光客というよりも、仕事で長期滞在している人がほとんどのようです。泊り客が少ないのでしょうか、私に割当てられたのはベッドが3つもある広い部屋でした。大浴場で汗を流したあとは、宴会の始まりです。これが楽しみで来ているという人も居ます。
現地駐在の元メンバーと、H製作所の現地事務所所長も一緒です。
所長の話によると、演奏終了後に原燃の所長がH製作所現地事務所所長のところに、とても良かったとわざわざ言いに来てくれたそうです。H製作所はトラブル続きで原燃の幹部の前では顔を上げられない状況ということでしたが、このイベントを成功させたことで鼻高々であり、明日からは胸を張って歩けるとお礼の言葉がありました。
元メンバーから最初に提案があったときは、まさかビッグバンドがバスでやってくるようなことが実現するか半信半疑だったそうです。
お役にたてたようで、我々にとってもとても嬉しいことです。朝5時に出発して来た甲斐がありましたね。
2年後運開予定は延び気味だそうで、遠いところで本当にご苦労様です。
次の日は朝9時前にホテルを出発し、核燃料サイクルPR施設を見学したあと、逆コースで一路帰途です。
今回の感想などのおしゃべりを肴に、缶ビールの飲み放題です。他の人の演奏が良く聞こえて、とてもやり易かったという感想が多かったですね。如何にPAが重要かということでしょう。ベニヤ板の壁があんなに効果があるとは思いませんでした。同行したPAのミキサーマンの人も嬉しかったことでしょう。
昼食をとったあとは缶ビールの飲み疲れもあり、ほとんどの人が睡眠です。片道だけならまだしも、二日で青森往復はやはりきついですね。19時前にやっと小平会館に着きました。
たまには演奏旅行も良いと思いました。平成4年(1992年)の豪華客船でのグァム島演奏旅行のようなおいしい話は・・・・ある訳ないか。
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