gt0016 ひたちビッグバンド・フェスティバル(May 10, 2005)
HBBF(ひたちビッグバンド・フェスティバル)のことをまだ書いていませんでした。
私が所属しているジャズのビッグバンドWMO(ウインド・マシーン・オーケストラ)が日本産業音楽祭に初めて参加して以来、他のビッグバンドとの交流の場を持ちたいとのバンマスのI.Eさんの熱意で、年に一度県内のビッグバンドが小平会館に集まってビッグバンド・フェスティバルを催すようになっています。
今年は4月17日(日)に小平会館で開催されましたが、もう12回目です。今年は10バンドが出演しましたが、チャリティーコンサートの形式で入場無料です。年配の方が多いのですが、毎年お客さんが増えて、今年も大盛況でした。
各バンドが15分位づつ演奏するのですが、最後の全員による合同演奏が圧巻で、いつもお客さんから大好評です。プロはビッグバンド自体を維持するのが大変であり、アマチュアならではのイベントと言えるでしょう。
演奏も楽しいのですが、終わった後の小平会館3階での懇親会がまたすごく楽しいです。お互いの演奏を尊重し合いながら、切磋琢磨できる数少ない場です。
WMOは主催バンドということもあって、いつもトリをまかされています。今年は3曲演奏したのですが、3曲目が Time After Time というギターソロから始まる少し早めの曲です。オリジナル演奏のCDから以前コピーして譜面にしたものを見ながらアドリブをするのですが、テンポが中途半端なこともありどうもしっくりきません。しかも譜面を見ながらなので、本当はアドリブとは言えません。
ともあれ自分では譜面通りにCDと同じように演奏しているつもりなのですが、ベースと合っていない部分があるらしく、バンマスI.Eさんからはいつも「落ち着いて!」と言われます。前日のリハーサルでもやはり同じことを言われてしまいました。
何が悪いのか良く分らないのですが、この時点でCDコピーはだめだと諦めました。CDの演奏をコピーした譜面の音のつながりが、自分の指癖とは合っておらず、音は出ていてもリズムが微妙にずれているのではと考えました。
そこで、コピー譜面は大体の流れを掴むだけにし、いつもの指癖のとおりに音を出すことにしました。
もう時間がないので当日の本番前も控室で練習しましたが、その甲斐あってか、本番ではベースの音も良く聞こえ、落ち着いて演奏できたと思います。
懇親会では、バンドのメンバーに思いがけず「腕を上げましたね」と言われました。リズムに良くのっているということです。
基本はやっぱり難しい音を出すことではなく、自分の背丈に合ったやさしいフレーズでリズムにのることだと、当り前のことを実感した次第です。独りよがりではなく、ベースやドラムのリズムを感じながら演奏するということが、のる(スイングする)秘訣だと自分なりに一つ掴んだような気がします。
前の記事へ
ギタートツプに戻る
次の記事へ