gt0083 中国民族楽器演奏会への出演(November 23, 2006)
ひたちとアジアの文化交流をすすめる会設立10周年記念ということで、日立シビックセンターで中国民族楽器演奏会「夢想弦世~素晴しき世界を奏でる」が、11月22日(火)18:30~日立シビックセンターで開催されました。4人の中国のプロ演奏家の演奏に、友情出演としてWMOのリズムセクション4人が加わりました。
中国のバイオリンとでも言うのか一個でも「二胡(にこ)」、小さい胴には似合わず大きな音が出てきます。弦が130本~140本もある「揚琴(ようきん)」、2本の箸のような細い棒で弦を叩いて、きれいな音です。いわゆる「琵琶(びわ)」、中国のギターとでも言うのか「中阮(ちゅうげん)」という楽器と持ち替えて弾いています。いわゆる横笛の「笛子」、どう使い分けるのか何本も譜面台に乗っかっています。
こちらはp(namatame)、g(kei)、b(matsuura)、d(eguchi)のリズムセクションです。
第一部は「中国の名曲 大陸の響き」と題して中国の4人の方のみの演奏です。ソロあり、合奏ありでまさに大陸の響きですね。
休憩後の第二部は「日本の名曲 世界の音楽」と題して、地元の二胡グループの演奏の後、いよいよ我々との合奏です。まずピアノとベースだけで、「涙そうそう」と「川の流れのように」の伴奏です。とても良いですね。中国の方の気持ちのこもった演奏とピアノとベースの伴奏が心地良く感じられます。
次はギターとドラムスが加わって、いよいよジャズの競演です。
最初は「枯葉」です。直前のリハーサルで急遽決まったのですが、1コーラス目は中国隊のみ、2、3コーラス目は我々のみでピアノ→ギターとソロを回し・・・あれ?休んでいるはずの二胡の音が聞こえてきたような・・・。4コーラス目は全員合奏で、盛り上がって終わりです。4ピートではどうも合わないので、急遽リズムをボサノバに変更したのですが、テンポもゆっくり目でお互いに気持ち良く演奏できたと思います。
次は「Take The A Train」の合奏です・・・・・のはずだったのですが、直前のリハーサルで、全然合わないので中国隊はお休みとの指示が舞台監督より出てしまいました。
我々だけではちょっと場違いの気がしたのですが、プログラムに曲名が印刷されているということで、仕方なくやることにしました。ピアノのイントロの後のテーマはギターでやるしかありません。ピアノ→ギターとアドリブソロを回し、4バースに移ったころ、のりのりの演奏に中国隊が振り返って目を丸くして見ています。あれ、この曲でも休んでいるはずの二胡の音が聞こえてきたような・・・・?
中国の曲を2曲合奏した後、最後は「いつでも夢を」の合奏です。二胡のメロディーが事前の打合せとは違うような気がするのですが・・・、しかしにこにこと自信たっぷりの演奏です。さすがはプロだと感心です。最後のコーラスでメロディーが続くような終わるような・・・我がメンバーはそこは慣れたもので、強引にエンディングに持っていきます。観客には細かい間違いなど分かるはずがありません。
中国の方達は本番前のリハーサルを朝からやっていたのですが、リハーサルの間中まるで喧嘩のように言い合っています。楽譜は一応あるのですが、かなり臨機応変(いい加減)で、二胡のメロディーを聴きながら合わせるということで、かなりの長時間の練習時間を要していました。それでもまた本番では変わってくるのですね。
感じたまま演奏するということでは、これが本当の音楽なのかもしれません。譜面通りの進行に忠実な我々の方が間違っているのではと錯覚しそうになります。これが大陸の音楽なのですね。
車なので、打ち上げで飲めなかったこともあり、家に帰ってぐったりとしてしまいました。
二度と経験できない貴重な体験でした。正に未知との遭遇です。
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