gt0072 裏打ちリズムはどこでとる(August 24, 2006)
普通の曲は1小節4拍で、日本の民謡などは1、2、3、4、と1拍目と3拍目にアクセントがありますが、ジャズでは1、2、3、4、と2拍目と4拍目にアクセントをつけます。いわゆる裏打ちのリズムでないとジャズにはなりません。
リズムの練習はメトロノームを使うのが効果的です。カッ、カッ、カッ、カッのメトロノームの音を2拍目と4拍目に感じるようにするのです。(1)、2、(3)、4、(ンッ)、カッ、(ンッ)、カッという感じですね。
このときに体はどのようにするのか、という問題です。私は、無意識のときは、体全体や右足で、1、2、3、4とやっているようです。
人間国宝級のジャズギタリスト鈴木ぽんちゃんは、左足でリズムをとっており、1(かかと)、2(つまさき)、3(かかと)、4(つまさき)とコンスタントに踏んでいます。つまさきで裏打ちをしているのですね。ギタリストはこのようにしてリズムをとる人が多いようです。
このような左足でのリズムは、実はドラムスのハイハットと同じなので、合理的なのではと思います。
子供のころの運動会の練習では、1、2、3、4を左、右、左、右と教わりました。これは表打ちなのですね。
ポータブルMP3プレーヤーを入手して、出退勤時に聞いているときは、裏のリズムを感じるようにしています。バスの中では左足でリズムをとっています。そのせいか、最近はあまり意識しなくても自然に左足のリズムができるようになってきたようです。
ビッグバンドWMOでの練習時にも意識的に左足でリズムをとろうとするのですが、実際にギターを弾くのと同時にやろうとするとかなり意識しないとなかなかうまくいきません。どうして?
決して裏打ちのリズムを感じていない訳ではないのですが、特にアドリブに入ったときは左足はまったく言うことを聞きません。
本来リズムは無意識のうちに感じるものであり、意識的に左足でやろうとするのに無理があるのかも。本当に乗って来たときは、体のどこかしらで無意識にリズムをとっています。
現代フラメンコの演奏スタイルを完成させたパコ・デ・ルシアは、ギターを弾きながら、あの難しいフラメンコのリズムを左足で踏んでいます。踊り手や観客の手拍子と同じリズムを左足でとっているのです。何とかっこいい・・・。
どこにアクセントを入れたら良いか分らない私程度のフラメンコギタリストにとっては、正に神業です。
私の場合は、やっぱり「ありのまま 思いのまま 感じるまま」でしかできないようです。実はこれが究極のスタイルなのかも。
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