gt0058 小料理「ひろ幸」でのソロギターライブ(January 23, 2006)
去年2005年の12月に、昔々独身寮で一緒だった山口県出身の後輩fujiさんから、10ヶ月遅れの還暦祝いをやりたいとのお話がありました。有り難くお受けすることにし、12月21日(水)に日にちを決め、多賀近辺は良く分らないということなので、「かつら」にしました。
当日は二人だけで遅ればせながらのお祝いをしたのですが、fujiさんは「かつら」を気に入ってくれたようです。楽しく団欒をしていたのですが、「実は下調べをして、良いお店を見つけてある」というのです。折角だからということで、次にそのお店に行きました。
千石町の小料理「ひろ幸」というお店です。玄関を入ると、カウンターで7、8人は座れそうです。厨房をはさんだ奥の方にテーブルが2つあります。マスターとママさんと二人でやっているのですが、何とメニューがすごい!壁にずらっとお品書きが並んでいます。
何となく良い感じで、ソロギターライブができそうな気がしてきました。年明けの予定はまだ何も入っていなかったので、マスターと交渉したところ、fujiさんも口添えしてくれて、即ライブ決定です。予め準備してある案内ビラを渡して、2006年1月21日(土)と日付も記入して貰いました。
当日、2006年1月21日(土)の朝、起きてびっくり、家の前の公園も、自宅の庭も一面の銀世界で、しかも雪は静かに降り続いています。新潟県などとは比べようもないですが、この地域としてはこの冬初めての本格的な雪です。車が少し心配ですが、山の上は雪でも下界の6号国道は何でもないというのが普通なので、まぁ大丈夫でしょう。
新しい楽譜を準備していたせいで大して練習はできないまま、夕刻になりました。「ひろ幸」のマスターから確認のTELが入りました。
「ひろ幸」に着いたのは19時少し前です。fujiさんご夫妻がちょうどお店に入るところでした。厨房の向こう側の二つのテーブル席の間に、私用のスペースが設けられています。
残念なことに、水戸からの予約客が雪のために来られないということです。でもそのお陰でfujiさんご夫妻が、すぐそばのテーブルに座ることができました。お二人はとても楽しみにしていたということです。隣の寿司屋がうるさいからということで、おしゃべり用マイクはなしにしました。
19時30分頃、もう一つのテーブルの男性二人、女性二人の予約客が来たところで、いつものように「マラゲーニア」で始まりです。2曲目の「ラ・マラゲーニア」は、実はfujiさんが独身寮にいたころやっていた曲です。ずっとギターは弾いていないそうで、勿体無いですね。今回は最初から飛ばして、「さくらさくら」それからいつもはエンディング曲の「ラ・クンパルシータ」などを演奏しました。
テーブル席のお客からは曲の途中で感嘆の声があがります。厨房の向こうのカウンタ席のフリーのお客さんからも拍手です。やっぱり知っている曲が良いね、ということで、覚えたばかりの「マカレーナの乙女」を演奏しました。アレンジがいまいちと思っていたのですが、実際にやってみると分りやすい曲で、十分にレパートリーに入れれそうです。
久しぶりで力が入ったのか、40分ほどで左手の人差し指が攣ってきました。なんとか一曲引き終え、若干の休憩です。
この日の収穫は、最近練習しているジャズのブルース曲「ナウ・ザ・タイム」を演奏できたことです。どうということはない単純なテーマの後に続く、ベースとリズムだけの1コーラスが何とも気持ち良く、以前からこのような演奏をしてみたいと思っていたものです。
それから、「アルハンブラの想い出」をやったところ、カウンターの向こうから「アストリアス」のリクエストが出ました。そのときは分らなかったのですが、後で調べたところスペインの難曲のようで、一つ宿題が増えました。
手の空いたマスターから「シクラメンのかほり」のリクエストです。例の1000曲位載っている赤本で楽譜を探して貰い、即興で演奏です。まさか1000曲の中から即興で弾けるとは思っていなかったのでしょう。実は何度もやったことがある得意曲で、情感たっぷりに演奏しました。マスターは目を丸くしてびっくりしています。
小休止を入れながら、結局2時間ほどやったでしょうか。きりがないので、アンコールを適当に切り上げてお終いです。
fujiさんご夫妻も、もう一つのテーブルの予約客も、カウンターの向こうのフリーのお客さんも、マスターもママさんも、皆んなに満足していただけたようです。あまり続けてやっても飽きられるので、ほとぼりが醒めたころまたやりましょうということで、新しい案内ビラを置いてきました。
楽器を片付けた後に余興でやったマジックの方が受けたような気がしないでも・・・・。ま、いっか。
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