gt0004 インターネットオークション(February 23, 2004)
偶然ヤフーのインターネットオークションを覗いたところ、クラシックギターのコーナを見つけました。あるある!!想像以上に色々な種類のギターがオークションに出されています。高いものでは300万円もするのがありますが、1円でも買い手がつかないものもあります。近所の中古品店「ハードオフ」で、クラシックギターに\3,000の値札がつけられている意味がやっと分りました。オークションで\1,000のギターを落札したとして、送料、手数料などを入れると結局\3,000くらいになってしまうのです。
ピックアップマイク付のガットギター(クラシックギター)があるのを初めて知りました。エレアコ(エレクトリック・アコースティック・ギター)と同様にエレガットと称されていることもついでに知った次第です。クラシックギターのボディに、マイクを粘度のようなパテで貼り付けて、苦労して使っていたことを思い出しますが、最初から付いているとは・・・一度で気に入ってしまいました。
どうせ買うなら良いものを、と狙いをつけましたが、オークションの最終日にどんどん値段が上がっていきます。その日の最初は5万円くらいでしたが、私が高値をつけると、他の人がその上を行く、という感じでどんどん上がっていきました。どうも応札しているのは私と、その人の二人だけのようでした。その人はそのギターをどうしても欲しいらしく、私が上げるとすぐその上をいきます。結局13万円くらいまで行って、私はあきらめてしまいました。私が入札しなければ、その人は5万円くらいで入手できた訳で、申し訳なかったです。反面、私は落札できなくて良かったと思っています。熱が冷めて冷静になって、別のそこそこのものを落札することができました。それでも5万円くらいです。
古くて安いフラメンコギターが出てきました。昔から欲しかったフラメンコギターです。まだ2000円~3000円でしたが、どうしても欲しいと思い、(落札可能)最高額2万円で応札しました。私は知らなかったのですが、フランスの有名なcalacheというメーカのものです。ところが、ある方からその出品に対して、ラベルから判断すると本物ではなく、名古屋で作られた偽物だ、という意見が寄せられました。私はびっくりして看板に偽りありのため、応札を取消す旨出品者に連絡をしました。出品者も知識がなく、偽物かも知れないということで、結局出品は取消されました。
その出品者が、日本製の松岡フラメンコギターを別に出品していましたが、それを運良く\17,000で落札することができました。厳重な梱包をほどいて、届いたギターに触ってみると、なかなか良い音がします。しかし普通のクラシックギターと何ら変わったところが見えません。そこで、出品者に「フラメンコギターということがどこで分るのですか?」とメールで質問したところ、驚いたことに、その方はフラメンコギターという種類のギターが存在することを知らず、フラメンコもクラシックギターで演奏すると思っていたということです。
開いた口がふさがらないとはこのことですね。それではなぜフラメンコギターとして出品したのかと、問い詰めて返品することもできましたが、結構有名な松岡ギターということで、音が良かったので穏便にすませることにしました。するとその方から、例のcalacheのギターがまだ手元にあるので、お詫びに送るということです。落札価格は2本分の値段と考えて欲しいということです。
楽しみに待っていましたが、例によって厳重に梱包された中身のギターは、顔写真入りの横文字のラベルと、ボディにcalacheの刻印がありましたが、どうみても安物です。最近分ったのですが、calacheのギターには3種類あるとのことです。①本物、②コピー、③名古屋製の偽物。ラベルによって判別できるとのことで、私のところに来たギターはずばり③でした。名古屋の製造メーカは既に存在しないようですが、典型的な偽物ということで、しばらくは持っていることにします。それにしても2本分とは言え高い買い物でしたね。
どうしてもフラメンコギターが欲しい私の目に入ったのは、「フラメンコもできるハンドメイドクラシックギター」といううたい文句でした。勢いでこれも落札してしまいましたが、これが期待していなかった割には弾いてびっくりで、素晴らしい音色です。歯切れも良く、弦を変えれば、正にフラメンコにもクラシックにも使えそうなものです。
上記偽物calacheの出品者とは異なり、このギターの出品者は自分でも長くフラメンコをやっているということで、出品時のコメントも非常に適切でした。このギターはしばらく愛用することになりそうなので、その素晴らしさについては、またの機会に書くことがあると思います。
インターネットオークションで色々とギターに関する見聞が広まってくると(今までが知らなさ過ぎた)、弦高はどのくらいが良いとか、ブリッジのサドルを調整することで、弦高を変えることもできるということなどが分ってきました。
そこではっと気がついたのが、ネックのそりの修正後、弦高が低くなり過ぎて右手指先がボディにあたるようになってしまった、若い頃から愛用のギターです。ネックのそりの修正に伴うもので仕方ないかと思っていたのですが、調べてみると、案の定サドル(ボディに付いているブリッジの弦があたる部分)が削られて低くなっているような感じです。
色々と試行錯誤した結果、サドルの下につまようじを1本入れたところ、弦高がその分だけ高くなり、微妙ですが指先がボディに当たらなくなりました。やった!!つまようじをもう1本入れたいのですが、サドルがずっこけそうなので、現在新しいサドルを物色中です。他のギターも見てみましたが、結構いいかげんなサドルが多いようです。ともかく愛用のギターが復活です。しかしもう既に何本も代わりのギターを購入してしまっています。家内からは「そんなに買ってどこに置くの?」とやんわり言われています。
去年結婚した長女と三女、およびその連れ添い達からは、置く場所がないからいらないとつれない返事です。結局私の行きつけのスナックが貰っても良いということで、2本だけ置いてきました。まだ何本もあるヨ。
ついでに・・・、小さいギターというのは、ギターをやっている人にとって、何となく手に入れたいものです。かなり以前に\3,000位の安物(最近の感覚だと決して安くはない)ミニギターを購入したことがありますが、夏の暑いときにネックがばきっと折れてしまい、それ以来ミニギターには恐怖心を抱いています。
オークションで、「プロが出先で使うミニギター」という文句につられてしまい、恐る恐る入札したところ、競争相手が早めにあきらめてしまい、なんと落札してしまったではありませんか。イタリアのpepeというミニギターで、これがすごく良い音がします。
馬鹿鳴りなのかも知れませんが、小さいのに実に良く響きます。プロが使うというのもあながち嘘ではないという気がします。入手した後に分ったのですが、pepeギターは子供用に作られた本格的なクラシックギターで、3種類の大きさがあるようです。私が手に入れたのはどこにでも持っていけそうな一番小さい種類のもので、4才~7才用(汗)だそうです。
色々と楽しいですね。良い音楽を演奏するには、楽器自体に対しても色々と知っておかねばならないということが良く分りました。出品者とのメールのやりとりも、結構色々あって楽しいです。
前の記事へ
ギタートツプに戻る
次の記事へ