gt0336 ビッグバンド楽譜のコードについて(裏コード)(March 24, 2019)
ジャズのビッグバンドWMOで使用しているギター楽譜には、当然ながらテンションノートを含んだコードが頻繁に出てきます。最近の楽譜にD7(-5 -9)のようなコードが何か所かありました。
さてと、D7(-9)はディミニッシュなのでこう押さえて、D7(-5)はこう押さえて・・・、だったらD7(-5 -9)はと・・・なんだAb7じゃん。Ab7と表記してくれれば迷わずに済むのに・・・、あ、これは裏コード・・・と遅ればせながら気が付いた次第です。
C7を例にとると、C7の裏コードはGb7です。コードC7のときに裏コードGb7が良く使われます。C7をC7(-5 -9)にするとGb7になります。C7の代わりにGb7を使うことで、テンションノートb5、b9を使うことになり、よりジャズっぽくなるという訳です。なお、Gb7の裏コードはC7で、Gb7(-5 -9)の押さえ方はC7と同じです。
面白いことに、C7(-5)とGb7(-5)は押さえ方が同じ、C7(-9)とGb7(-9)は押さえ方が同じです。
WMOの楽譜に出てきたD7(-5 -9)をAb7と表記しないのは、アレンジャーの意図があるのかもしれません。曲の流れにおいて、この部分はあくまでもD7であってAb7ではない・・・とか?
コードを追ってバッキングしているこちらとしては、D7(-5 -9)ではなく、Ab7と表記してもらった方が余計な頭を使わなくて済むのですが・・・。
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