gt0208♪ フラメンコ「マラゲーニャ」(October 12, 2010)
フラメンコ・・・ギタリストにとって魅惑的な言葉ですね。フラメンコは、スペイン南部のアンダルシア地方に伝わる芸能で、歌、踊り、ギターの伴奏が主体となっています。ガットギター(クラシックギター)を始めた方は、一度はフラメンコ・ギターに憧れたはずです。しかし、あまりの難しさに、残念ながら途中で投げ出してしまった方がほとんどでしょう。
フラメンコ・ギターの演奏には、大きく分けて2種類あります。歌や踊りの伴奏と、ソロです。基本は伴奏です。ところがこれが難しい・・・フラメンコ独特のリズムやアクセントは体で覚えるしかないようですね。さる日本のプロのフラメンコ・ギタリストは、あのフラメンコのリズム感は、スペインで生まれ育った者にしか会得できない・・・と言っています。
ましてフラメンコ・ギターのソロなんて、20年も30年も伴奏で鍛えてから演奏するものです。
とは言っても・・・私はフラメンコ(風)ギターソロを少しやりますが、伴奏はやったことがなく、できません。ソロなら他人(歌や踊り)に迷惑をかけずに自由に演奏できるし・・・まぁ良いじゃないの、アマチュアなんだから。
若い頃、楽譜とにらめっこで始めたフラメンコの曲のうち、大好きで今でも弾いているのが「マラゲーニャ」です。スペイン国民派を代表するピアニスト作曲家アルベニスの作曲です。「マラゲーニャ」はマラガ風のという形容詞ですが、現在はマラガより生まれた独特の3拍子系舞曲のことを意味します。
ピアノ曲としては技巧的には比較的簡単のようですが、ギターソロではかなりの難曲で、そのため、デュオで弾かれることが多いようです。
ギター用にも色々なアレンジ譜があると思いますが、伊藤日出夫さんのアレンジ譜で弾いてみました。
トレモロの部分は譜面ではアルペジオの変形なのですが、ちょっとこ難しく練習するのが面倒なので、えいやっと普通のトレモロで弾いてしまいました。マイペースのソロなので・・・、まぁ問題ないでしょう。
トレモロと言えば、飲み友達(?)のsuzukiさんを思い出しました。フラメンコ・ギタリストで、トレモロが驚くほどきれいなのです。クラシックのトレモロは普通 p-a-m-i(親-薬-中-人)の4連で弾くのですが、フラメンコでは色々な弾き方があるようですね。suzukiさんは5連で弾いており、フラメンコではこれが普通だそうです。
例えば、p-i-a-m-iの5連を以前少し練習したことがあるのですが、なるほど4連が5連になっただけとは思えないほど魅力的と感じました。
伴奏は諦めて、フラメンコ風ソロに徹することとしましょう。
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