gt0114 ハーモニック・マイナー・パーフェクト・フィフス・ビロー(September 24, 2007)
ハーモニック・マイナー・パーフェクト・フィフス・ビロー?何だ??何だ???
最近このスケールにはまっています。興味の無い方と既に詳しい方は、この記事は読み飛ばした方が良いかと・・・。
7thコードは色々なスケールでアドリブされますが、完全5度下のハーモニック・マイナースケールを使うという意味です。HP5と省略して呼ぶこともあるようです。まずはマイナースケールの説明が必要です。
Cメジャー(ハ長調)のスケール「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」の各音の上に3度間隔で3個の音を重ねると、「CM7・Dm7・Em7・FM7・G7・Am7・Bm7-5」のコードとなります。主要3和音(Ⅰ、Ⅳ、Ⅴ7)は、CM7、FM7、G7です。
ラの音から始まる「ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ・ソ」はAマイナー(短調)で、このスケールはナチュラル・マイナー(自然的短音階)と呼ばれています。それぞれの音の上に3度間隔で3個の音を重ねたコードは、「Am7・Bm7-5・CM7・Dm7・Em7・FM7・G7」です。主要3和音(Ⅰ、Ⅳ、Ⅴ)はと、Am7、Dm7、Em7・・・あれれ、大事なⅤ7のコードがありませんよ。キーAmの主要3和音は確かAm、Dm、E7のはず・・・。
そうなのです。そこで「ソ」の音を半音上げて「ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ・#ソ」とすると、Em7⇒E7となって按配が良いのです。この音階はハーモニック・マイナー(和声的短音階)と呼ばれています。そこで、E7→Amのコード進行におけるE7は、完全5度下のAから始まるハーモニック・マイナーのスケールを使えるという訳です。
ハーモニック・マイナー・パーフェクト・フィフス・ビローのスケールは、b9、b13の音を含んでおり、通常のミクソリディアン・スケールと比べるとすごく不思議な、アラビア風の感じが醸し出されます。
この感じに最近はまっているという訳です。
なお付け足しですが、ハーモニック・マイナースケールは「ファ」と「#ソ」の間が開きすぎる(この感じが良いのですが・・・)ので、「ラ・シ・ド・レ・ミ・#ファ・#ソ」とした音階はメロディック・マイナースケール(旋律的短音階)と呼ばれています。
実際にはあまり厳密にではなく、自分が心地良いと思う方法で、適当にアドリブするのが良いかと。
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