gt0002 娘の結婚式での演奏(November 19, 2003)
2003年7月26日に長女が結婚しました。2年前に結婚した次女のときもそうでしたが、最近は人前結婚式とやらで、仲人がいないのが普通になっているようです。更に、余興なしというのも通常のようです。以前は職場の友人で面白い余興をやるのが恒例になっていたと思いますが、最近はみんな忙しく、余興の準備も大変だということのようです
余興がない代わりに料理や、飾り付けなど色々二人で工夫しているようでしたが、良く聞いてみると、新郎新婦がお色直しで不在のときも何もやらないということです。
私の古い経験としては、お客さんをほっておくのはまずいということで、新郎新婦が不在の間は、私のギターで間をもたせようということになりました。一人ですから、クラシックギターですが、久しぶりに結婚式前の2週間くらいは毎日練習しました。1週間ではダメですが、2週間くらい毎日やっていると、昔の感じが少しづつ戻ってきます。
当日演奏したのは、私の得意なフラメンコ、スクリーンミュージックなどです。10曲くらいやる時間があったようで、ちょっとしたミニコンサートになってしまいました。花嫁の父親ということもあって、かなりの喝采でした。披露宴が終わって、出口で並んで皆さんを送っているとき、「今日のバイオリンは良かったですね」と言う人がいて、ガクッとしかけましたが、なんとか持ち直して「ありがとうございます」と返事しました。
かなり評判は良かったのですが、肝心の新郎新婦が聞けなくて残念でした。
続いて2003年11月15日に、最後の三女が結婚しました。やっぱり余興はやらないということなので、家族でハンドベルでもやろうかと長女が提案しましたが、三女はしぶっています。
ピアノをやりたいということです。それも私のギターとデュオで。三女は小さい頃ピアノを習ってはいましたが、今までに合奏などやったことはなく、さてさてとしばらくは様子見です。かなり本気なようで、楽譜など買い集めて、なにやら選曲している様子ですが、ピアノとギターのデュオがアレンジされた楽譜などあるわけがありません。まして、合奏はかなり慣れていないと難しいということが経験で分っています。
娘の彼の選曲ということで、2曲が決まりました。ジョン・レノンの"IMAGINE"と、ディズニーの"星に願いを"という曲です。"IMAGINE"はメロディーとピアノ伴奏の楽譜があり、私がメロディーをやることになりました。"星に願いを"はピアノソロの楽譜が最も娘の気に入ったようです。さて、ギターをどう入れようか・・・と思案し、最初はピアノと一緒にメロディーを単音で、途中からメロディー部分をトレモロで入れることにしました。
娘と練習を始めたところ、なかなか調子が良いのです。"IMAGINE"は後半部分で適当にアドリブを入れれば何とかさまになります。"星に願いを"は、たまたま会社の昼休みに流れてきたピアノとバイオリンのデュオが正にイメージにぴったりでした。
さて当日、娘がお色直しから戻って、いよいよ花嫁と花嫁の父親のデュオです。結婚披露宴の余興としては、願ってもない組合わせですね。
"IMAGINE"から始まりましたが、少しアルコールが入ったせいか、途中のアドリブが入るあたりからピアノと違う部分をやっていることに気がつきましたが、なんとかごまかしながら、最後にピアノがrit.するところを聞き逃さず、きちんとカデンツァを即興で入れて、ぴったりと終わりました。間違いが分ったのは演奏している娘と私だけで、顔を見合わせましたが、他の誰もおかしいとは思わなかったようです。
この反省で、2曲目の"星に願いを"は娘のピアノをしっかりと聞いて、ばっちりと合わせました。ピックで演奏するクラシックギターのトレモロは多分ほとんどの人が聞いたことはないでしょう。アレンジも良く、素人の娘とのデュオとしては、最高のできだったと思います。しばらくアンコールの拍手が鳴っていましたが、いかんせん2曲で全てなので、惜しまれながらおじぎして終わりです。
自分の結婚式のときに聞けなかった長女夫妻が聞けたこと、親戚達には前回とは違う趣で聞いて貰えたこともとても良かったと思います。後で2年前に結婚した次女が、私のときにもやってもらえば良かった・・・と言っていましたが、次女のときは友達たちの楽しい余興があり、それはそれでとても良い披露宴でした。
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