bg0082 サッカー報道について(June 21, 2010)
4年に1回のサッカーワールドカップの真っ最中で、世界中(?)が熱気に包まれていますね。サッカー後進国の日本でも野球を押しのけて新聞紙上を賑わせていますから、サッカー先進国の報道がいかばかりか大体想像がつきます。恐らく、連日一面トップを飾っていることでしょう。
日本では平安時代の「蹴鞠(けまり)」があるように、ボール(のようなもの)を蹴る遊びは世界各国で古くからあるようです。サッカーが世界に広まる背景があったのですね。日本では昔から世界ではマイナースポーツの野球が異常人気で、サッカーは長い間冷や飯食いの地位に甘んじてきましたね。
最近は少年団でも野球よりもサッカーの方が人気があるようで、サッカー愛好家にとってはこの世の春という感じでしょう。
ところでワールドカップの第1戦、日本はやりましたね。強豪のカメルーン相手に1-0の勝利は見事でした。日本が1点入れた後、やっとスイッチが入ったカメルーン選手の反撃では、2~3点入れられてもおかしくない状況でしたが、まぁ勝負は時の運ですね。1点で勝負が決まるサッカーは、番狂わせ、大番狂わせが頻繁に起こり、必ずしも強いチームが勝つわけではないところも、世界の支持を受けている理由でしょう。
第2戦の相手オランダは、誰が見ても勝てるわけがない世界の強豪チームです。ところがマスコミは煽りますね。「日本がオランダに勝ち、カメルーンがデンマークに勝つか引き分けると、日本の決勝トーナメント出場が決まります・・・!!」可能性が非常に少ないにも関わらず、こんな言い方で読者を煽って選手にプレッシャーをかけるのが日本のマスコミの常です。オリンピックで何度騙されたことか。騙される方も単純なのですが・・・
仮に日本がオランダに勝つ確率を20%、カメルーンがデンマークに勝つか引き分ける確率を40%とすると、0.2×0.4=0.08で、この日、日本が決勝トーナメントに進出できる確率はわずか8%ですよ!! 今相撲界を揺るがせている賭けの対象としてはハンディ師もお手上げでしょう。
案の上の結果になりましたが、マスコミは日本は健闘したとの論調で、「デンマークに引き分けで決勝トーナメントへ」の見出しが躍っています。こんなのは記事の中に書けば良いことで、もっとましな見出しの書きようがあると思うのですが・・・。こんな感じの見出しで喜ぶと、読者が見くびられているのでしょう。
運良く(これしかない)決勝トーナメントに進めたら、選手共々皆んなで喜び、以降の試合を存分に楽しみましょう。
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