bg0022 「いど」と「えど」(April 26, 2006)
先日、会社でISO9001の更新審査を受けました。最初のOpening Meeting で、二人の審査官が挨拶をしました。「おかもと」さんという方と、「ふじえ」さんという方です。「岡本」さんは前回も審査を受けていますが、「ふじえ」さんは初めてです。
私の部署の担当審査官は「ふじえ」さんでした。日頃きっちりとやっていますから、指摘事項なしで無事に審査が終わりました。
審査記録を書かねばならず、TELで担当部署に「ふじえ」はどういう字を書くのか聞きました。「ふじのはなの"ふじ"と、いどの"い"」だそうです。「藤の花の藤と、井戸の井」だと「藤井」になります。「ふじえ」ではありません。
「"ふじえ"ではなく、"ふじい"ですね? いどの"い"ですね?」と念を押したところ、「そうです。"え"ではなく"い"です。いどの"い"です」という返事なので、「ふじえ」ではなく「藤井」と判明しました。
次の日の職場の朝のミーティングでそのような話をしたら、「い」と「え」は逆に発音する人がいるからな、と皆んな納得です。
Closing Meeting が開かれ、出席しました。審査官が来る前に、側に座っている人に話し掛けました。Opning Meetingでは審査官は「ふじえ」という名前だと聞いたのだけど、「い」と「え」の発音が悪く、本当は「藤井」なんだってね。
そうすると、回りから声がかかり、「イヤ、"ふじい"ではなく、"ふじえ"だ」というのです。「いや、私はちゃんと電話で確認した。いどの"い"とはっきり言ってたよ」しばし沈黙「???」です。
「ひょっとして電話で確認したのはKuさんでは?」「そう、Kuさんですよ」「ああ、Kuさんは"い"と"え"が逆だから・・・」
やっと分りました。Kuさんは「"えど"の"え"」つまり「"江戸"の"江"」と言ったのですが、"い"と"え"がひっくり返っているので、私は「"いど"の"い"」つまり「"井戸"の"井"」と聞いてしまったのです。
というわけで、「ふじえ」は「藤江」と書くのが正解とやっと分りました。
次の日の朝のミーティングで、事の顛末を報告したのは言うまでもありません。審査記録の「藤井」は「藤江」に修正しました。
笑い話のようですが、日本語って本当に難しいですね。ああ、疲れた。
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