gt0279 ガットギターソロ用メロディー譜のコード(April 5, 2014)
ガットギターソロ用の楽譜は、アレンジ譜ではなくできるだけメロディー譜を使うようにしています。ジャズでは主に青本「THE HANDBOOK OF JAZZ STANDARDS」の掲載曲をガットギター用に移調して使っています。
この青本はメロディーやコードの間違いが多過ぎると指摘されており、最近はコンボ演奏では黒本「JAZZ STANDARD BIBLE」とその続編「JAZZ STANDARD BIBLE 2」を主に使うようになりました。青本と黒本では同じ曲でもコードがかなり違います。そこで青本を元にガットギター用に準備したメロディー譜に、鉛筆で黒本のコードを書き入れてみました。
さてどうなるか・・・、え~~??!!予想外に感じがつかめず、弾きにくいのです。コンボの場合には全く違和感がないのですが・・・青本のコードでのソロ演奏に慣れているせいでもなさそうです。
ジャズの場合、Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅰなどの定型コード進行を好んで使うことが多く、メロディー音がテンションノートを含むコード音に含まれていないことが良くあります。元々メロディー通りに演奏しないアドリブソロが主体の音楽であり、個々のメロディー音よりもコード進行の方が重視されるのです。
コンボによる演奏では、例えばコード音の中で演奏するベースと、ソロをとっている楽器の音が重ならない方がより心地良い演奏に聴こえます。ところがガットギターソロの場合、コードのトップノートにメロディー音が来るように押さえ方を工夫します。のべつまくなしにコードを弾く必要はないのですが、できるだけメロディー音がコード音(テンション含む)に含まれていて欲しいのです。
で、ガットギターソロの場合には、黒本よりも青本のコードの方が弾き易いということが分かりました。黒本のコードは現在プロのジャズメンが現場で使っているものを基本としており、その意味で正しいのですが、必ずしも青本のコードが間違っているということでもなさそうです。結局鉛筆の書き込みはほとんど消してしまいました。
こんなことに悩むより、自分の耳を信じて”ありのまま 思いのまま 感じるまま”に演奏すれば良いかと。
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