gt0244♪ インスピレーション(鬼平犯科帳エンディンクテーマ)(June 2, 2012)
ボーカルのGotoさんの伴奏の話が出たとき、ギタリストが来るならぜひ「鬼平犯科帳」を、というリクエストがあったそうです。え??早速YouTubeを探しました。時代劇「鬼平犯科帳」のエンディングテーマのスパニッシュの曲ですね。そういえば以前もこの曲が良いと聞いたことがあります。
フランス・アルル地方のジプシー大家族出身の9人のボーカル・スパニッシュギターで構成されるジプシーバンド、ジプシーキングスが演奏している「inspiration(インスピレーション)」は時代劇とは全く関係ないのですが、「鬼平犯科帳」のエンディングテーマに使用されるや、日本人の心を捉えてしまったようですね。確かに哀愁を帯びた曲調は、江戸の四季を描いた美しい映像と妙にマッチしています。
ネットを探したのですが、残念ながらkei爺爺好みのギターソロ用の楽譜はないようです。ジプシーキングスのバンド用の楽譜を手に入れたのですが、何とキーはF#mです!!このキーではリードギターのパートは人間業で弾けるとは思えません。バッキングパートはF#mですが、リードギターは実際には2フレットにカポタストを付けてEmで弾いているようです。仕方ないか・・・PrintMusicでせっせと音符を入力し、Emに移調しました。
オリジナル楽譜の若干の間違いを修正して、改めて楽譜を見てみると・・・う~ん・・・とても弾けそうもないですね。超速弾きの個所があちらこちらにあります。しかもリードギターの楽譜なので、これだけではソロになりません。前半の印象的なテーマの部分は楽譜通りに弾かねばならないにしても、後半はどうにもなりません。何度が練習して前半は何とか弾けるようになりましたが、後半は・・・コードストロークも入れて適当に弾くしかないか・・・。
で、Gotoさんとの2回目のライブの日がやってきました。
2ndステージの最初がギターソロ「インスピレーション」です。ハイポジションでの感覚が狂ってしまうので、カポタストは付けないことにしました。Gotoさんの軽妙なトークに続いて・・・最初の導入部は何となくイメージは出ていますね・・・超高速パッセージの部分は易しくして・・・いよいよ後半・・・コードと音符を斜め読みして感じるまま、指が動くまま・・・これが本当のインスピレーション・・・いよいよエンディング・・・Emでジャジャジャン!拍手喝采!
ライブ会場で聴いたお客さんは「これがインスピレーションだ!」と感じたに違いありません。前半はともかく、後半は小節・音符無視の演奏でしたが、そこがバンドではなくソロ演奏の強み、生演奏の良いところ。演奏者のノリとお客さんのフィーリングはそのライブ空間だけの、その瞬間限りの世界です。
とはいえ、こうやって録音を残すということになると、ちょっとではなくかなり問題だと思うのですが・・・まぁ間違いなくkei爺爺の演奏だし、取り繕うような年でもないかと・・・。
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