bg0043 新潟地震(July 19, 2007)
3年前の地震のほとぼりが覚めないうちに、またまた今回の大地震ですね。被災地の方々は大変気の毒なのですが、遠い地に居る身としては、お見舞いと激励をするしかありません。
柏崎刈羽地区には原子力発電所があり、今回の震度が建設時の想定値を超えたということで大きな問題になっています。当時は予見できなかった活断層が原子力発電所の近くにあるらしいということで、今後更に大きな議論となるのは必至です。
新潟で発電された電力は東京に送られています。北海道や東北地方で発電された電力も東京に送られています。災害や事故など起こらなければ、消費地の東京ばかりでなく発電所が建設された地域にも恩恵があるのですが、一度何かあると色々な思惑が浮上してきます。
例えば、東京で必要な電力は東京で作るべし、という意見です。東京湾の埋立地に原子力発電所を作ったらということです。反対意見は幾らでもあるでしょうが、あえて言うと、正論ですね。
自分のところで出したゴミは自分のところで処理すべし、自分の町には米軍の駐屯地は要らない、等々・・・。
難しい問題ですね。究極は全てにおいて自給自足するということになります。問題は、自給自足すべき単位が町なのか、市なのか、県なのか、(日本)国なのか、アジアなのか・・・・ということになるかと思います。
自分が住んでいる町内で電気もガスも米も野菜も自給自足しろと言ったって、無理な話ですね。もしそれを実現しようとしたら、全体としては莫大な費用がかかり、非効率的極まりないですね。
新潟で発電して東京に電力を送るというのは、国単位の施策なのでしょう。米や野菜にしても日本の中で生産地と消費地があるように。
ここで重要なのは、如何にして皆んなが幸せなウイン-ウイン(win-win)の状況を作り出すかということです。一方が得をして他方が損をする、ウイン-ルーズ(win-lose)の関係は不公平感をもたらし、いずれ破綻するでしょう。
資本主義社会、経済社会は一見ウイン-ルーズの関係が当たり前ですが、少なくとも人間の心がウイン-ウインを感じる状況を目指すには?・・・・ここが政治家の腕の見せ所では!!
現実には地域毎に選出された、地域利益優先の国会議員が多数なわけで、ウイン-ウインの関係は夢のまた夢ということでしょう。
東京で必要な電力は東京で作るべし、という意見は消えそうもないですね。
と、今日は少し真面目なお話でした。
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